
実です。農業政策では、特にインフラ整備ということで、道路、輸送、灌漑設備の改善、充実がもっと必要だろうと思います。この5年間、全体で倍増しています。ですから、投資は政府からくるだけでなく、信用供与という形でもかなり行っているわけです。 農民はやる気があるのです。仕事をするうえで、資金面での協力が必要であろうと思います。ですから、インプット、投入材は増えているのと同時に、2億1100万ルピーほど、信用供与も増えています。 それから自給自足の政策をとっていますが、むしろそれを超えて輸出用にも向けたいと思います。換金作物については、輸出しているもののほとんどは換金作物です。たばこ、園芸用作物、切り花、そういった換金作物に対しては、かなりの投資がなされています。ただ、ここではあくまで穀物ということで、一応9200万トンの生産ということで、申し上げました。 ということで、米、大麦、メイズ、それから油料種子などがずいぶん増えてきています。自給自足はされている、しかし、私たちはそこで満足することなく、もっと増やしていきたいと思っています。私どもの現況では、自給を達成したとは言ってもモンスーンの時期が異常気象になってしまいますと、1回限りですべて破綻してしまいますので、もっと生産を増やしたいと思っています。 マルガリート・テベス議員(フィリピン) 財政的に2.5%が農業に向けられているということですが、これには道路、灌漑、あるいは収穫後の様々な施設などのインフラ整備への投資も入るのでしょうか。それはあくまでも国の予算でしょうか。自治体はお金を出すのでしょうか。 チャッダー:リソースパーソン(インド) これは、中央のレベルでなされている投資です。もちろん、州のレベルでもなされています。今申し上げたのは、国家予算総額の2.5%が向けられているということです。 先程も申しましたように、農民がそれぞれ投資をしています。従って、民間金融機関の利用が相当多いということになります。もちろん国は、農業改良・普及をやっていますが、民間はこの投資とは別に銀行からお金を借りて、そして、自分の資金も出して、一生懸命投資をしています。 従いまして、農業全体としては政府予算だけでなく、かなりの投資がされているという気がします。全体の投資額から見れば、政府の予算、財政からの投入はほとんどとるに足らない額と言ってもいいかもしれません。 農民は農作業をする。政府は必要とあらば信用を供与して、農民はそのお金で種を
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